なぜかすべてうまくいく 1%の人だけが実行している45の習慣 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所 (2013年11月5日発売)
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感想 : 45
5

【感想】
37コという非常に多い数の習慣ではあるが、どれもこれも非常に為になる。
要するに、うまくいっている人ってのは「陽気でポジティブ」なんでしょう。
短所にとらわれず長所を伸ばし、他人の評価に振り回されず自分が楽しめるようにもっていく。

ただ、そこだけを見れば能天気な人間と何も変わらない。
しっかりと自分と向き合って考えることと、物事にあまり執着しないことは正反対のこと。
この両極をバランスよくこなすことが本書では求められている。

ポジティブに捉えつつ、しっかりと軸を持って考察し続ける。
内容自体は簡単に書いてあるが、奥が深い。
何度も、できれば毎日、要点を読み返したい書籍です。


【内容まとめ】
1.心から満足できる人生を送るためには、思考や行動を変える必要がある。
人生を変える最初のきっかけは、「思い」を変えること。

2.他人の評価にそれほど振り回される事なかれ!本当の評価は自分ですることが大事!
今の自分に満足できたら、次へ向かうモチベーションが湧いてくる!

3.「時間=命」優先順位を決めて、時間の価値を高める。
常に最優先のことを明確に意識し、そのことに集中して時間を使う。

4.時間管理は最低限で、ゆるめでいい。焦ったり慌てたり、かえって自分の負担にならないようにする。
計画や準備は、あくまで結果を生み出すためのプロセス!
要所だけを抑えて、あとは融通を効かせる程度のものでいい。

計画という思いだけでは結果に到達しない。
結果はもちろん行動することからしか得られない!

5.時間を無駄にしても自分を責めない。
「何をやったかだけで時間の価値を判断する」ではなく「どういう気持ちで過ごせたかを大切にする」こと。

6.すぐに行動に取り掛かる。
やろうと決めたらすぐにやる。
やって下さいと言われたらすぐに着手する。
仕事において、このキレと機敏さは是非大切に!

7.ミスを引きずらず、リカバリーに全力を尽くす
ミスをした瞬間、求められるのは解決に向かって前に踏み出すこと。
ミスを早くリカバーするためにも、ミスのショックを忘れて、頭を切り替える

8.「昨日の自分」を競争相手にする
周りの人ではなく、自分自身と競争すること。
以前の自分と比べて今の自分が勝っているか?
少しでもステップアップできているのか?
一層輝きを増しているのか?
視線を他者に向けず、自分を見つめて武器になる特性を徹底的に磨く。

以前の自分よりも素敵な自分になっていく。
自分と競争していくと、ひいては他者と比べた場合にも誇れる自分になっていける!

9.怒るかどうか、損得で冷静に分析する。
怒った場合と怒りを押さえ込んだ場合、どっちが得かを冷静に考えてみる。
譲歩は敗北でも自己欺瞞でもない。
感情の波に翻弄されず、その時々で1番良い解決法を選べる人こそ、怒りを超越した器の大きな人間。

10.学んだ内容を自分なりに消化し、アレンジ&カスタマイズする!
本やセミナーで得る情報は、あくまで不特定多数の読者に向けた情報にすぎず、一人一人にマッチするとは限らない!
学んだ内容は、自分の人生に合わせてカスタマイズする必要がある!!
自分の目指す生き方や現在の状況、実力に合わせて、自分にぴったりフィットするよう、オリジナル・カスタマイズが必要!!


【引用】
なぜかすべてうまくいく1%の人だけが実行している37の習慣


「総じて人生がうまくいっている」という人は、1%いればいいくらい。
あなたもその1%の人になれる!!

心から満足できる人生を送るためには、思考や行動を変える必要がある。
人生を変える最初のきっかけは、「思い」を変えること。
好循環のスパイラルは「思い」から始まる!


・セルフイメージの高め方
・時間の増やし方
・仕事との向き合い方
・人間関係のコツ
・勉強&自己投資法
・幸福感度の高め方


習慣1
自己否定をせず、うまくいく言葉だけを使う!

→1%の人は、真面目な努力家が陥りやすい「落とし穴」を知っている。

落とし穴とは、自分に対して常に否定的な評価しかしないこと。
せっかく努力しているのに、同時に自分を否定することもしている。
状況を変えたいなら、まずは言葉を変えてみよう!
否定的な言葉を辞め、良い言葉、美しく響く言葉、明るい言葉を使いましょう!


習慣2
・自分の短所を気にせず、長所を磨く!

自分のダメなところを過剰に意識する
→1%の人は、自分の良いところを大切にする!

短所を気にしたところで、悩みは決して解決しない!

欠点をカバーするには、自信を持てる部分を磨くことが大切!
長所を最大級で評価する思考のクセをつけていくと、長所はどんどん磨かれ、ますます光を放つようになっていく!


習慣3
・周囲の評価にとらわれない

他人の評価を気にする
→自分の満足感を大切にする!

他人の評価にそれほど振り回される事なかれ!
本当の評価は自分ですることが大事!

本当の向上心は、自分を満たそうという希望から生まれる!
今の自分に満足できたら、次へ向かうモチベーションが湧いてくる!
目指す目標は、深い満足感、高い幸福力のもちぬになること!


習慣4
・自信を持てない人の共通点に気づく

自信は他人が与えてくれるもの
→自信は自分で作っていくもの

根拠のない自信でも、持ったもん勝ち!
準備を入念にすることが、うまくいくという自信になり、実際たいていはうまくいく。
多少強引にでも自信を持つ、その方がずっといい結果になる!


習慣5
歪んだセルフイメージを直す

間違ったセルフイメージを持っている
→心の鏡の歪みをそのままにしておかない

コンプレックスを作っているのは、実は自分自身である。
コンプレックスの原因とは一体何??
それは自分勝手な思い込みに過ぎない!

「自分はダメだ」と思いそうになったら、「違う!自分はちっともダメじゃない!」と思い直すようにしよう。


習慣6
・コンプレックス=思い込みと割り切る

コンプレックスに執着する
→コンプレックスは放置する

思い込みが1番厄介!
誰だって多かれ少なかれ持っているのに、コンプレックスを意識しすぎると何もできなくなるよ?


習慣7
・自分の希少価値に気づく

自分の存在価値に自信が持てない
→自分は唯一無二の存在だと知っている

人生のバイオリズムを意識!
辛いことがあっても、「これは一過性のものだから、こんな状態が長く続くわけがない」と軽く考える。


習慣8
・時間=命と考えて大切に使う

時間は無限にあると勘違いしている
→時間は有限であるということを強く意識している

その時間の使い方を選んだのは、他でもない自分自身。
時間泥棒の真犯人は、自分なのです。

自分の思いに反する時間の使い方は、人生に対する裏切り行為だ!!

優先順位を決めて、時間の価値を高める。
常に最優先のことを明確に意識し、そのことに集中して時間を使う。


習慣9
・時間に積極的に投資する

時間を買うという発想がない
→時間は買える、しかも高くないと考えている。

優秀なプロフェッショナルにあらゆる仕事をアウトソーシングする。
それなりの対価を支払って、相手の時間を買って、自分の時間を確保する。

移動のコストと時間を天秤にかける!


習慣10
・今より30分早く起きる

毎朝、時間に追われてバタバタする
→朝の「清浄な時間」を大切にしている

朝からバタバタするのは、スタートから大きなハンデを背負っているようなもの。
神事はたいてい早暁(そうぎょう)に行われる。
早く起きて「清浄な時間」に第一歩を踏み出そう!

集中力を要する仕事は、朝のうちに終わらせる!
朝のわずかな時間は、午後の数万時間に匹敵する!


習慣11
・時間はあえてゆるく管理し、機敏に行動する。

時間管理意識が過剰、または過少
→スケジューリングは結果を生み出すプロセス

時間管理は最低限で、ゆるめでいい。
焦ったり慌てたり、かえって自分の負担にならないようにする。

計画や準備は、あくまで結果を生み出すためのプロセス!
要所だけを抑えて、あとは融通を効かせる程度のものでいい。

計画という思いだけでは結果に到達しない。
結果はもちろん行動することからしか得られない!


習慣12
・時間を無駄にしても自分を責めない。

何をやったかだけで時間の価値を判断する
→どういう気持ちで過ごせたかを大切にする

いい気持ちで過ごせた時間は、何をしても有意義。
たとえばゲームに熱中したり、競馬や麻雀に夢中になったり、うっかり寝過ごしてしまったとしても、「その時間が心地良かった」と思えるならば、決して無駄な時間ではない!

たまにはいいか。こんなことも必要かもしれない。
そう割り切って有意義な時間に転換すればいい。


習慣13
・1日30分、独りの時間を持つ。

自分と向き合う時間がない
→独りの時間をあえて作る

何とかして1日数分でも良いから、自分と向き合う時間を持つこと。
強い自分は、自分と向き合う時間から生まれる!


習慣14
・やみくもに頑張りますではなく、具体的な目標を言葉にする。

頑張ります!とよく口にする
→頑張ります!という言葉は使わない

「頑張ります」と言ったその時点で、目標を達成したと思ってしまう錯覚に陥ってしまう可能性がある。

行動を変えるための言葉は具体的でないと行動にはつながらない!
→具体的な言葉を言えば、思いや行動、結果は変わる!


習慣15
・すぐに行動に取り掛かる。

すぐやろうと思うだけで中々やらない
→すぐやろうと決めて、すぐ行動を起こす

行動に移すのを後回しにしているうちに、やる気そのものが鈍ってきてしまう。
結果、心と行動にミスマッチが起こる。

やろうと決めたらすぐにやる。
やって下さいと言われたらすぐに着手する。
仕事において、このキレと機敏さは是非大切にして下さい。


習慣16
・仕事を楽しむ工夫をする

仕事は辛いものと諦めている
→仕事は楽しんでやるものと考えている

自ら選択したその仕事を楽しむために、何ができるかを考え、実行する。


習慣17
・自分の苦手は率直に伝える。

苦手な仕事でも引き受けてしまう
→自分の苦手な仕事は引き受けない

心が拒むような仕事はしない。
得意なことや好きなこと、したいことは強い思いで選びとっていく。
そして最大のエネルギーと時間を注ぎ、すべてを賭ける意気込みで取り組む。


習慣18
・ミスを引きずらず、リカバリーに全力を尽くす

ミスした自分を責め続ける
→ミスはすぐに忘れる

ミスをした瞬間、求められるのは解決に向かって前に踏み出すこと。
ミスを早くリカバーするためにも、ミスのショックを忘れて、頭を切り替える!


習慣19
・「昨日の自分」を競争相手にする

他人との競争にこだわる
→自分自身と競争する

周りの人ではなく、自分自身と競争すること。
以前の自分と比べて今の自分が勝っているか?
少しでもステップアップできているのか?
一層輝きを増しているのか?

視線を他者に向けず、自分を見つめて武器になる特性を徹底的に磨く。

以前の自分よりも素敵な自分になっていく。
自分と競争していくと、ひいては他者と比べた場合にも誇れる自分になっていける!


習慣20
・力を抜いて、相手の話に耳を傾ける

相手によく思われようと力む
→人と接するときは、あえて力を抜く

気負いすぎずに、思うこと、感じることを、できるだけ率直に伝えるようにしよう。
相手にも心や感情があることを意識して、相手の心に寄り添うような気持ちで話し掛け、向かい合うこと。


習慣21
・人は人でしか磨かれないと知る

人からの拒絶・批判を恐れて内にこもる。
→人からの批判は成長の糧と考えている。

ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨く事ができないように、人は人でしか磨かれない。
閉じこもって勉強するだけでは成長できない!

思い切って行動をすること!
その結果傷ついたとしても、そこから得られる何かは必ずある!
くじけずに行動することを繰り返せば、おのずと自分が磨かれていく!


習慣22
・嫌いな人にこそ感謝し、参考にする

苦手な人とはひたすら距離を置く
→苦手な人にこそ興味を持つ

もう一踏ん張りして、なぜその人が苦手なのかを考えてみる。
苦手という気持ちを乗り越えれば、深い人間関係を築けて自分も成長できる!!


習慣23
・気遣いは相手に対してだけではなく自分にもする

他人にばかり気を遣う
→自分への気遣いも忘れない

相手ばかりを気遣うことは、自分の怒りにつながる。
周囲に対する気遣いの裏には、自分へのリターンの気持ちが蠢いている事が多い。
「こんなに気遣っているのに…」と思って苛立ってしまう原因になる。

→他人に対してと同様に、もしくはそれ以上に、自分自身に対して気を遣うようにする!
誇れる自分でいることが、相手への気遣いにもつながる!


習慣24
・怒るかどうか、損得で冷静に分析する。

怒りを抑えきれずに後悔する
→滅多なことでは怒らない

怒った場合と怒りを押さえ込んだ場合、どっちが得かを冷静に考えてみる。

譲歩は敗北でも自己欺瞞でもない。
感情の波に翻弄されず、その時々で1番良い解決法を選べる人こそ、怒りを超越した器の大きな人間と言えるでしょう。


習慣25
・別れや喪失感も、前に進む力に変える!

別れをネガティブにとらえる
→別れをポジティブにとらえる

別れの痛みは、自分がどれほど深く人を愛することができたかの証。
自分を認めてあげよう!
人は別れや死から、新たな力を得ることができる!


習慣26
・「学び」を成長の原動力にする!

「学び=苦痛」と考えている。
→「学び=喜び」と考えている。

社会人だからこそ、学びの機会を大切に。
学べば学ぶほど、仕事や人間関係などを通して自分の成長を実感することができる!

本を読むことや研修会に参加することだけが学びではない。
普段の生活において、周りの人の言動を観察する事も学び。
独りの時間を意識して持ち、自分自身を深く見つめることも学び。
外見を磨くためにファッション雑誌をめくることも学び。


習慣27
・学んだ内容を自分なりに消化し、アレンジ&カスタマイズする!

本から学びを得ただけで満足してしまう
→本から得た学びを自分の人生に必ず活かす!

本やセミナーで得る情報は、あくまで不特定多数の読者に向けた情報にすぎない。
一人一人にぴったりとマッチするとは限らない!
学んだ内容は、自分の人生に合わせてカスタマイズする必要がある!!
自分の目指す生き方や現在の状況、実力に合わせて、自分にぴったりフィットするよう、オリジナル・カスタマイズが必要!!


習慣28
一流を目指し、お金を愛する

お金にこだわることは賤しい事だと思っている
→自らを成長させるために、お金にこだわる。

実力・評価は報酬に比例する。
それだけの報酬に値する仕事をきっちりとこなしている。


習慣29
お金は喜んで遣う

お金をどう貯めるかばかり考えている
→お金は使ってこそ意味があると考えている

「お金を大事にする=なるべく使わずコツコツ貯める」ではない!
握りしめているだけでは、一生豊かさとは無縁の人生になってしまう。

「あぁよかった」と心の底から思うお金の使い方を身につけましょう。
そうすれば、何とも豊かで心地よい人生を生きていることに気づくでしょう。
お金は、有意義に使ってくれる人のところに入ってきます!

「人生の折り返し地点までは、預金することより投資を最優先にすべきだ!」


習慣30
・期間限定で、限界ギリギリな圧倒的努力を体験する!

ダラダラと中途半端な努力を続ける
→期間限定で圧倒的な努力をする

「圧倒的」とは、質も時間も、誰が見ても文句をつけようがないくらい努力すること!
完全燃焼したと納得できるくらい頑張ること!
ただしこれは、そう長くは続けられない。

人生のある時期、限界ギリギリまで自分を追い込んでみる。
目指す目標に向かって、自分史上最大に頑張る。
すると、自分自身に対する圧倒的な信頼感が生まれる!


習慣31
・「人生の棚卸し」を定期的に行う

闇雲な努力をずっと続けている
→努力の方向性を定期的にチェックしている

一心不乱に取り組んでも、一向に目標に近づいている気がしない。
闇雲=一生懸命と勘違いしている。

目標そのものや、それまでの行程・行動にブレがないかどうか、自分自身で点検する事が必要!
ときには行動を振り返って人生の棚卸しを!


習慣32
・自分の中にある「幸福になる力」に気づく

潜在意識の力に気づいていない
→潜在意識の力を活用している

人生を変えるには、まず心を変えてみよう!

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。

その1番の源に、潜在意識がある!


習慣33
・自分の生涯のミッションをはっきりと掴む

「どうなったら幸せか?」がわかっていない
→「どうなったら1番幸せである」が明確!

【目的意識をはっきりと!】
自分はどうなりたいのか?
どうなった時が1番の幸福を感じるのか?
どんな人生を生きたいのか?
何のために生きたいのか?


習慣34
・最高の笑顔を練習する。

気分にムラがある
→いつも笑顔を絶やさない

最高の人格者とは、いつも笑顔でいる人!
笑顔は自分の心を和らげるだけでなく、周りの人にも何とも言えない幸せな気持ちを分け与える!

笑顔を向けると相手も笑顔になる。
すると、相手の中にある「幸福になる力」も働き出し、その人の人生もうまくいくようになる!


習慣35
・どんな時も感謝の気持ちで過ごす!

ありがとうに気持ちがこもっていない
→心の底からありがとうという

心のこもった「ありがとう」が、人生を幸福へと導いてゆく。

感謝の思いは磁気のような力を増幅し、自分にとって望ましいもの、有利なもの、良い方向に働くものを引きつけていく!

口を開く時には最初に、心を込めて「ありがとう」という習慣を続けること!


習慣36
・幸福体質の持ち主になる

「幸福感度」が低い
→「幸福感度」が高い

大切なのは、幸福を求め、行動し続けること
幸福とは、「その生物にとって、心地よい環境で快適に生命活動を続けていくこと」。

小さな幸福でも、少しオーバーなぐらい大袈裟に喜んでみること!
幸福を敏感にキャッチし、喜んで受け止める人のとこらには、次々と幸福が舞い込んでくる!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名作(再読の価値がある本)
感想投稿日 : 2018年7月18日
読了日 : 2018年7月18日
本棚登録日 : 2018年7月18日

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