本は10冊同時に読め! (知的生きかた文庫 な 36-1)

著者 :
  • 三笠書房 (2008年1月21日発売)
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本棚登録 : 3118
感想 : 569
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【本の内容を一言で】
人生を虐げられずに楽しむ生きる為に、たくさんの読書を片手間にやるのがBEST!


【内容まとめ】
1.読書をしない人間は、成功しないし役に立たない無能な「猿」。思考力も想像力も決断力も、柔軟性も将来性も全て読書によって養われる。
2.同じジャンルだけではなく、色々なジャンルの読書を並列で行なうことで、引き出しが増える!
3.読書は人生を成功させる為の「修行」ではなく、あくまで人生を楽しむための「趣味」の1つである


【感想】
この本は何度読んだことだろうか。
「並列読書」は以前読んだ斉藤孝の読書術の本にも書いてあったが、一番初めのきっかけはこの本だった。
(ちなみに斉藤孝は10冊~30冊という変態っぷり。笑)
数々のジャンルの本を読むことについて、美術や文化関連の本は中々手を出そうと思わないが、色んなジャンルの本は今後も好き嫌いせず読んでみよう。

本作品の内容で、「読書をしないと『庶民』か『それ以下』になってしまう」というのは大いに同意が出来る。
本を読んでいないと自分が損をしてしまうし、読んでいることで気が大きくなるっていうのはとても感じる。
また、読書の素晴らしさや培える能力(思考力・想像力・決断力・柔軟性・将来性など)はその通りだと思う。

ただ、成毛氏はこうも仰っている。
「読書をしても仕事を出来るようにならないし、教養も身につかない。」
「読書は人生を成功させる為の『修行』ではなく、あくまで人生を楽しむための『趣味』の1つである」
要するに、読書で何かを得ようとするのではなく、人生をリラックスするために、のん気に読書しろとのこと。

これは同意し辛い・・・
読書をすることで成長しようと強く思っている自分の気持ちにクエスチョンが付いてしまった気がする。
確かに読んだところで大きく変わることって少ないし、自分のその後のテンション(数日分)がやや高まっただけの気もする。
何が真実なのか分からない。
ただ、人生の成功の為に読書をすることに、あまり意味がないなんて思いたくない。トリビアだけでなく、得るものも得たい。

何が答えかは分からないが、読書を楽しみつつも趣味だけで終わらず、しっかりとリターンを得るように意識して今後も読書したいなと思った。


【引用】
この本で紹介するのは「庶民」から脱却するための読書術。
「超並列」読書術とは、速読であると同時に多読でもあり、本の内容も記憶に残る「早く・深く・多く」読める一石三鳥の読書術!


p5
ただ、他人のノウハウを真似している限り、その他大勢から抜け出すことなど出来ない。それらは「その場しのぎ」の方法。
「今すぐ役に立つ」ということは、「すぐに役に立たなくなる」ということ。
変化に対応して自ら新しい発送を生み出していく力は身につかない。


p16
本のジャンルやテーマによって、刺激される脳の部分が異なる。
バランス感覚や多角的な視野が培われる。
職人や専門家でないビジネスマンの場合、あらゆる本を読んで脳のあらゆる部分を刺激させたほうが、仕事に必要な感性が磨ける。


p36
ビジネスは対等にするものだ。
被害者意識を持っていたり、熱烈な中国ファンであったりすれば、その時点で自分が不利になっている点を自覚したほうがいい。
いいイメージだけを持っていれば痛い目にあうだろうし、マイナスのイメージばかりでも上手くいかない。
いい部分も悪い部分も見られるようになれば、自分のペースでビジネスを進められる!


p52
仕事とは、金儲けをする為だけにするものではないし、人生の目的も金儲けではない。

成功とはイノベーション、つまり革新性のあることを実現できた時に初めて成り立つものだ。
他の人が思いつかないようなビジネスをして、他の人がマネできない生き方をしてこそ、自分の人生を生きているのではないのか?

本を読む人は、地位や収入に関わらずどこか品性があり、含蓄のある話をするので一緒にいても面白い。


p71
・読書に目的を持つな
読書をしても仕事を出来るようにならないし、教養も身につかない。
教養を身につけるために本を読もうとするならば、それはもう「勉強」である。
知識を機械的に詰め込むだけでは、人生を豊かに生きる為の力はつかない。


p96
・時間は「増やす」より「生かす」こと
子どもが子どもでいられる時間はとてつもなく短い。
その限られた時間でゲームをするのか、それとも本を読むのかで一生が変わってくる。

私は、自分の娘には一流大学に行くことも、一流企業に行くことも、親孝行も望まない。
自分の頭で考えるようになってほしいと願うことだけ!


p102
・仕事は人生の全てではない
働きアリは一生群れから抜け出せられないだろう。
仕事を効率的に進めることよりも、人生を楽しむことの方がよほど大切!


p170
・本は「人生を楽しむ」知恵の宝庫である!
今の人生に満足していないのなら、将来に不安があるのなら、まず読書を始めたほうがいい。
そして真面目にコツコツ働く生き方を見直して、もっといい加減な生き方をしてみることだ!
人生は楽しみ尽くした人が勝ちなのだ!

思考力も想像力も決断力も、柔軟性も将来性も全て読書によって養われる。
読書をすればするほど、人生のあらゆる可能性が広がるのだ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名作(再読の価値がある本)
感想投稿日 : 2017年10月25日
読了日 : 2017年10月25日
本棚登録日 : 2017年10月25日

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