ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-32 刑事の挑戦・一之瀬拓真)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年3月20日発売)
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【刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ第1作目】
アナザーフェイス・追跡捜査係を読み、時々でてくる高城のシリーズも読むと面白く、結局読破してしまったので、もう一人よく出てくる一之瀬シリーズにも手をだしてみた。ラストラインの岩倉が追跡捜査係に出てきて好きにはなれなかったで一之瀬はどうかと心配だったが、追跡捜査係の西川・沖田が重要な証拠を預ける相手に相応しく私好みの人物だった。

警察に入って4年目。
交番勤務から千代田署刑事課強行犯に配属された新人刑事。千代田署内はビジネス街で住居している人物はゼロに近い。殺人事件は少ないはずだったが、着任したその日の夜の歓迎会中に殺人事件が起き、すぐに捜査が始まる。
ベテラン刑事のイッセイさんのもとOJTとして、事情聴取や取り調べ等を実践で学んでいく。
事件としては、IT系の会社の粉飾決算に関わることで、そこまで複雑ではなかったが、一之瀬は尾行されていることに気づいたり、カンで酒気帯び検査道具を持参したり、自殺する瞬間を見極めたり、と何かを感じることができている。
今まで読んだ大友・西川・沖田・高城はベテラン刑事で、経験からのカンもあったが、一之瀬の何かを察するのも面白い。
今後、一之瀬がどんな事件を解決して、西川・沖田の信頼を得るくらいの成長を見せるのか楽しみだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ■小説
感想投稿日 : 2023年6月9日
読了日 : 2023年6月8日
本棚登録日 : 2023年6月8日

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