赤川次郎の処女長編小説で、1977年の作品。
刊行順としては、「死者の学園祭」の方が一ヶ月早いが、実際に書き上げた順番は「マリオネットの罠」の方が先なのだという。
森の館の地下に幽閉された少女と、一見関連のない人物たちが次々と犠牲になっている連続殺人事件。
この館の主人である峯岸家と、そこに家庭教師として関わることになった上田、その婚約者の美奈子、事件を追う刑事、そして犯人自身など、様々人物の視点から物語が紡がれていく。
論理的な謎解きなどはないが、スピーディーな展開と次々に変わる視点で、読者を飽きさせずに引き込んでいく魅力ある作品。
今読んでも古さを感じさせないところも素晴らしい!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月25日
- 読了日 : 2023年4月25日
- 本棚登録日 : 2023年4月19日
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