恐怖箱 怪医 (竹書房文庫 HO 48)

著者 :
  • 竹書房 (2008年2月27日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 8
5

実話系のホラー短編集である。
看護師である著者のところには、医療現場で起こった様々な怪異譚が集まってくるという。病院や医師とは直接的には関係ない話もあるので、このタイトルはふさわしくないかもしれない。
しかも、出てくるのは正体のはっきりした幽霊だけではない。モノノケとしか表現しようのない、得たいの知れない「何か」がそこにいる。
本人が体験したことではないにせよ、これが絶妙の物語として仕立てられている。まるで極上の小説を味わうかのごとき、充実した時間を与えてくれることは間違いない。ホラー好きにはたまらない一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2019年11月23日
読了日 : 2008年5月5日
本棚登録日 : 2019年11月23日

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