GIANT KILLING(1) (モーニング KC)

  • 講談社 (2007年4月23日発売)
4.28
  • (647)
  • (391)
  • (247)
  • (13)
  • (4)
本棚登録 : 3688
感想 : 321
5

お、おもしろい…!なんだこれ…!一巻からのめり込めるおもしろい漫画ってなかなか出合えないんですが、圧倒的にストーリーに引きこまれました。

表題の『ジャイアント・キリング』とは、弱い者が強い者をやっつけるという意味。
一部リーグでありながらも、毎年降格争いに絡む弱小サッカーチームETU(イーストトーキョ-ユナイテッド)。あまりの弱さにホームタウンの住民たちの間にも諦めモードが漂う中、かつてチームのエースだった主人公達海がイギリスから帰国、新監督に就任します。過去にETUを捨て海外に渡った達海を信用できないと反発する選手やサポーター達。そんな中で初練習の達海の指示は、30mダッシュを延々とやらせるというものでした…。

ポジショニング、マークの受け渡し、スペースの空け方、キャプテンとはどうあるべきか…一見突拍子もない様に見える達海の指示で、戦術面と心理面が巧みに融合され、選手達のプレーが見違える様に変わっていきます。試合外でも練習スタイルやスタメン編成、サポーターとの交流、広報活動など、チームを取り巻く状況描写も丁寧でおもしろいんですが、一番ワクワクするのはやはりジャイアント・キリング!達海の的確な采配によって弱いチームが強いチームを、新人が日本代表をなぎ倒していくのが気持ちいい。今巻ではETU紅白戦で新人の椿君が、ベテランの村越さんをドリブルでかわすシーンにゾクっと鳥肌が立ちました。ETUの選手たちはキャラクター濃くて賑やかです。既刊24巻。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月4日
読了日 : 2012年9月4日
本棚登録日 : 2012年9月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする