著者はファイナンシャルリテラシー(お金に関する知識)を高める業種に就く、お金のプロ。冒頭から掴みとして「今の20代には、親世代と比較して5000万円のハンデがある」と警報を鳴らします。自分の親を見て育った若者が『お金持ちになれなくても人並みの生活ができればいい』と考えるのはもう甘い。彼らが親世代と同じ様な生活を送るには、大変な努力をしなければならないとのこと。
・1000円以内のことは1分以内に決める
・求められるのは「英語」「ITスキル」「プレゼンテーション能力」の3つ
・生命保険を資産形成と考えないで、掛け捨てにするべき
・給与の理想の使い道は30:30:20:20(固定:変動:自己投資:貯金)
などなど、お金の使い方についてのアドバイス。後半は投資の話がメイン。これまで投資と聞くとなんとなく危ない、胡散臭いというイメージを持っていたのですが、食わず嫌いするのではなく、資産の運用についてきちんと考える姿勢を学びました。ローリスクローリターンの利回り1%の運用でも、月3万円の積み立てを40年続ければ300万円の利益になるというのにはびっくり。
危機感を感じさせ、お金に対する認識を改めさせるという点では大変ためになる本書。ただ、突っ込みどころもところどころありましたのでこの一冊を足がかりにいろいろ読みたい所です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月5日
- 読了日 : 2012年8月27日
- 本棚登録日 : 2012年9月2日
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