人生ベスト小説のうちの1冊。
洗練された思弁的な文章も読んでいて心地よいけれど、内容も凄まじい。アンチ・ミステリーに止まらず、アンチ・フィクションの領域にまで到達している。至る所で自己矛盾を起こし、これこそが本当の愛なのだと涙を流した事実が、そのすぐ後には覆される。現実味と虚構の間をゆらゆら漂いながら、そこから何を受け取るのかと、そこまで自己言及してしまっていて、一体何がなんやら。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2022年12月20日
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