侏儒の言葉 文芸的な、余りに文芸的な (岩波文庫 緑 70-11)

著者 :
  • 岩波書店 (2003年2月14日発売)
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本棚登録 : 461
感想 : 44
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文芸論争はどうも神学論じみている。
きっと痛切なことだったのだろうが、申し訳ないことにあまり興味を持てない。

その一方でアフォリズムに惹かれるのは、
それが日々の何気ない思考の断章だと感じるからだ。
体系化される前に著者の生活の端々から自然と沸き出でる肉声のような気がする。
そして、いくつかのアフォリズムが長い時間を耐えて小説を構成する血肉となり、
また最終的には著者の人生を左右させるという予感がするからだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年8月1日
読了日 : 2013年8月1日
本棚登録日 : 2013年8月1日

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