セーラー服とエッフェル塔 (文春文庫 か 15-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2004年5月1日発売)
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感想 : 15
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普段から何にフェチやエロを感じるかはっきりと意識にのぼらないのは、それらが本能に近いところにある感覚だからかもしれない。ひとが好物を夢中で食べているとき、その好物たる理由をいちいち考えないのと同じように。
でも鹿島先生は理由を追求する。実証できないが仮説として考える。ひるがえって、自分が日常において多くの現象に対して思考停止状態にあることを省みる。

ちなみに私は、日本における緊縛SMプレイは江戸期の拷問が起源だと思います。公儀による正式な取り調べのスタイルそのものが、現代でいう制服やスーツなどのフォーマルな装いにどこかで共通し、ある種のフェチズムを喚起しているのではないかと?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月24日
読了日 : 2018年10月24日
本棚登録日 : 2018年10月23日

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