ひとが戦時中にあったある種の美しさを尻込みしながらつぶやくのに対して、はっきりと確かに美しかったと断言するのがいい。
さらにその美しさを否定し、ひとがひとであるが故に、どこまでも堕ちきることを肯定するのもいい。
そしてなによりdaracuronという、いかにも堕落していそうな語感がいい。
早すぎたポストモダン論のよう。
気付く者は、敗戦体験の時点ですでにそのステージにキャッチアップしていたのだ。
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- 感想投稿日 : 2018年3月28日
- 読了日 : 2018年3月28日
- 本棚登録日 : 2018年3月28日
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