有名建築家、驫木が建てた眼球堂に招待された数学者、十和田とそのつきまといであるルポライターの陸奥藍子。山の奥にある眼球堂はまさしく眼球のような趣の屋敷だった。そこには政治家、芸術家、心理学者、医師など錚々たる面々が集まっていたが、驫木は言う。「すべての学問の頂点に君臨するのが、建築である」と。眼球堂には3日間滞在することになっていたが、翌日驫木が串刺しとなって発見される…。
よくできたミステリ。気になる点は以下。
・「陸奥さん」と呼びかけておいて2ページ後に名前を忘れ、口ごもる使用人の平川
・ラストのアナグラムがちょっと強引
・家具が床や壁に固定されているという描写でミステリファンはトリックがすぐわかってしまう
・個性的な名前で印象に残りやすいのになぜか登場してこない善知鳥神。妙な名前だから女性なのでは、という見当がついてしまう
・理系ではないのでザ・ブックにピンとこない
・妙に影の薄い造道。いなくてもよかったのでは?ルポライターっていう藍子の設定ともかぶってる気が。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2018年7月11日
- 読了日 : 2018年7月11日
- 本棚登録日 : 2018年7月11日
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