アメリカと中国という思想の異なる大国を中心とした世界構造をベースに、アメリカ国内の分断と米中間の関係について語られます。世界は国境を越えることを止められないグローバルな三つの課題、すなわちパンデミック・気候変動・急激な技術革新、を抱えています。軍事・政治・通商のそれぞれでぶつかり合う両大国がいかにグローバルな課題に対して協調して対処できるかが未来を決めると述べられます。
特に気候変動のグローバルな影響が具体的に述べられ、その影響が自国だけに留まらないことがわかります。特に全く関係なさそうな難民や国民の分断につながるというのも納得間のある説明がなされます。
本書では中国との付き合い方が裏テーマになっているように感じます。中国は西側の民主国家とは違う原理で動いていますが、著者は協調することは可能だと述べています。決して感情的にならず、現実的に中国と西側の国家が協力する未来を信じており、希望の持てる書籍だと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス・政治経済
- 感想投稿日 : 2023年1月29日
- 読了日 : 2023年1月29日
- 本棚登録日 : 2022年10月15日
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