川端「眠れる美女」のほうが何倍もフィットする。思えばあの作品は毒そのものだった。陰そのものだった。
かたやこちらは、陽。あっけらかんとしているというか、カラッとしている。むしろさわやか。精力。
幻想も……恋をするとまるであの子がずっとそばにいるように思えるね、という程度。これには父母に関するイリュージョンが絡んでくるが。
眠る少女と見る老人が、まさかあんなラストを迎え、さらにラストシーンのその後を想わせるとは!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 海外 /南米
- 感想投稿日 : 2013年9月22日
- 読了日 : 2013年9月22日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
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