わが悲しき娼婦たちの思い出

  • 新潮社 (2006年9月28日発売)
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本棚登録 : 652
感想 : 95
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川端「眠れる美女」のほうが何倍もフィットする。思えばあの作品は毒そのものだった。陰そのものだった。
かたやこちらは、陽。あっけらかんとしているというか、カラッとしている。むしろさわやか。精力。
幻想も……恋をするとまるであの子がずっとそばにいるように思えるね、という程度。これには父母に関するイリュージョンが絡んでくるが。
眠る少女と見る老人が、まさかあんなラストを迎え、さらにラストシーンのその後を想わせるとは!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学 海外 /南米
感想投稿日 : 2013年9月22日
読了日 : 2013年9月22日
本棚登録日 : 2013年4月19日

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