ぼくの、ひかり色の絵の具 (ノベルズ・エクスプレス 25)

著者 :
  • ポプラ社 (2014年10月7日発売)
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本棚登録 : 174
感想 : 21

たくさん考える、やさしい心をもった「口べた」さんへの応援の物語だそうです。(あとがき)
「口べた」の自覚はなくても「ありがとう」や「ごめん」を言うタイミングや順番、いろいろ考えているうちに言いそびれてこじれてしまう、そんな経験は誰にでもあって、そのもどかしさが主人公ユクくん視点で丁寧につづられていてます。ユクくんは風景を見ること、絵を描くことは好きで、こだわりもある、でもそれを否定されたことを伝えられなくてつらい(こともうまく言葉にできない)様子、その絵によって言葉にできていく様子が、植物のリアルな描写と相まって読み応えがありました。

ハネズちゃんにならって図書室の図鑑で「オオキンケイギク」を探してみた。これはわかりやすかったが、「ハネズ(庭梅)」「ユクの木(ミヤマフジキ)」はちょっとハードルが高かった。

5・6年生に紹介したら、一番リクエストが入りました。「ひかり色」が気になるんだって。そこ気になるのっていいポイントだと思う。
(i44)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 91(日本文学・高学年/中学生~)
感想投稿日 : 2015年6月4日
本棚登録日 : 2015年6月1日

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