毎度のことながら藤森理論は私の死角を突いてくる。様式美の「物的世界」から数学の「概念世界」へ移行したというのも、憑き物がストンと落ちた感覚だった。あまりにしっくりき過ぎて逆に怖い。
ただ、本書内の「白派」理論について、概念世界で漸近線のように極小建築を極めるというくだり。建築関係の人は何となく理解できると思うが、ハタから見たらどうなんだろう。無駄に細かい部分にこだわることを正当化しているように見えなくもない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
建築
- 感想投稿日 : 2011年4月26日
- 読了日 : 2011年4月26日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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