恵泉女学園を作った女性達の話。時代は第一次世界大戦後から、昭和初期まで。
最初の登場シーンで、この人達嫌い、苦手なタイプの女性と読むのをやめようか迷った。
でも諦めたくないと頑張って読み進めていると、今度は視点がコロコロ変わり出し、更に読み辛くなった。
それも主人公っぽい二人の視点だけじゃなく、新たな登場人物が増える毎にその人の視点に変わるのがきつい。出て来る人達が有名人で、知ってる名前じゃなかったら、ここで読むのを諦めていた。
第二部に入ってようやく、主人公って河井道なのかなと思えるように。道視点からが増え、道もただ明るく前向きに娘娘して生きているだけでなくなり、感情移入出来るようになったら、面白く読めた。そして話が進むにつれて、最初の登場シーンやあの視点の変わり様にも作者の意図があったのかもと思うように。
それにしても、当時の男性作家の書かれ方が辛辣w徳冨蘆花、有島武郎、太宰治。流行作家だけど、完全なるダメ人間。徳冨蘆花と有島武郎の本は読んだことないので、もうイメージがこの本のイメージになってしまった。
それに対して、新渡戸稲造の神の如きヒーロー感。素敵過ぎてファンになりそう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月1日
- 読了日 : 2022年5月1日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
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