へー、というのも多少あり、何より感情的ではないこと、戦争という過去の営みを冷静に分析する意志、合理的であることへの信念みたいなもの、同時にだからこそ「わかり易くなくてはならない」という姿勢、好きです。
形式として、中高生との対話授業の活字化、というのが、そういう意志が込められている。考える素材がゴロゴロしていて、結論に飛びつかない、ある意味、価値付けるような結論がないのも、正しいことだと思う。何につけ安易に結論を求めるのは、ハウツー本的な、つまり自分で考えることの放棄。要は普通に、何でだろう、誰が儲かるんだろう、何がしたいんだろう、と考えることが大事だ、ということを、別に全く感情的にならずに、そっとつぶやいているような本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本:お楽しみ
- 感想投稿日 : 2013年1月28日
- 読了日 : 2013年1月28日
- 本棚登録日 : 2013年1月28日
みんなの感想をみる