震災後に、何冊かの経済、復興に関する本が緊急出版された。それらのうちの一冊。何らかの形で仕事を通じて復興に携われないものかという漠然とした思いの中で手に取った。
関東大震災、第二次世界大戦、阪神大震災という3つの大災害についてレビューし、今回の震災で復興はどうあるべきかを提言している。
以下のような記述は納得がいった。
・復興の財源は国債発行でねん出し、国債は日銀が引き受ける。
・今回の福島原発による損害は、今まで隠れていた原発の費用が顕在化したものである。したがって、この費用は本当は電気利用者が事故が起きる前から負担すべきであったもの。従って、原発災害の対策費用がこれから電気料金に上乗せされることは合理性がある。
・現在は原発のコストとして、事故時の対策費用、使用済み核燃料のリサイクルや処分の費用が含まれていない。これらはコストとして内在化して電気料金に反映されるべきだが、そうすると、原発は高コストとなり、現実的な電源とはなり得ない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2011年5月24日
- 読了日 : 2011年5月22日
- 本棚登録日 : 2011年5月24日
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