この方の前作も読みましたが、こちらは十五年後の遺族、墜落地となった地元の人たち、生存者を受け入れた病院関係者、自衛隊員との談話が中心でした。
事故現場特定、到着への遅れについて、自衛隊員にもかなり突っ込んだ質問もするのですが、最終的には上からの命令でしか動けない旨しか記されていませんでした。作者本人にも疑問はあるようですが、あえて書いていない。否定も肯定もしない。諸説ありますが、いまだ謎に包まれた航空機事故だと私は思います。
あの夏の衝撃は、三十年近く経つ今も忘れることはできません。
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カテゴリ:
講談社文庫+α
- 感想投稿日 : 2015年5月26日
- 本棚登録日 : 2015年5月26日
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