つい先日佐賀県神埼市の民家に陸上自衛隊のアパッチが墜落した.幸いなことに市民には死者が出なかった.その中で流れてきた中に「横浜米軍機墜落事件」があった,1977年9月27日コントロールを失ったファントムが横浜の住宅街に墜落したものだ.調べて見ると酷いもので,日米地位協定の悪辣さがよく出ている.その事件を元に早乙女勝元が絵本にしたのがこの一冊だ.幼い二人の子供の「バイバイ……」「ボッポッポー……」の最後の言葉には読むのがつらい.大火傷を負い皮膚の移植を行いリハビリに励んでいた母親も4年後に亡くなった.
冒頭に述べたようにこの事件は何も過去の話ではない,沖縄では沖縄大学墜落事件を筆頭に,部品や窓の落下,予防着陸などと言葉を変えた不時着や墜落など今でも現実に起きている,生活都市が隣り合わせとなっている.基地問題は沖縄だけでなく日本全体で考える話なのだ,もちろん自衛隊についても言わずもがなだ.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画以外
- 感想投稿日 : 2018年2月12日
- 読了日 : 2018年2月18日
- 本棚登録日 : 2018年2月12日
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