子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

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  • NHK出版 (2017年8月8日発売)
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時折、親になることを「資格制」にするべきだと思うことがあります。
子供の虐待に関するニュースを聞くたび思います。
野球やサッカーが「能力制」であるのに、
なぜ「親の能力」も、「親になること」を
できる、できないで分けることはできないかと。

多くの善良な人は知っています。
世の中には、どうしようもないクズがいること。
一定数は反社会性のパーソナリティを持っていること。
また暴力をするのが快楽と感じる輩もいること。
こういう者が果たして親になる資格があるのか。
子供を真夏の車中に置いて、パチンコ、スロットにふける「親」
夜中の10過ぎても居酒屋で、子供の前でプカプカとタバコを吸う「親」
果たして、「親の資格」があるのかと思います。

また私達は、そういう善良ではない人の少なくない人が、
プログラムや教育では、改善できないことも知っています。

※性犯罪の再犯率を見れば、すぐにわかります。
また、監獄内での、囚人達が話す内容が到底更生しているとは思えない主旨の、
資料は、腐るほどあります。

虐待された子どもの、成人以後の精神疾患に罹る比率は、
そうでない子に比べて明らかに高い。
一生苦しむことになります。

日本は、今、親になることができる人と、そうではない人が
はっきり分かれていっているような気がします。
相当、不謹慎であることは重々承知の上で言いますが、
年々増える、虐待件数を防止する上で、「親の資格性」導入は、
最も合理的なように思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年3月10日
読了日 : 2018年3月10日
本棚登録日 : 2018年3月10日

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