脳内革命: 脳から出るホルモンが生き方を変える

著者 :
  • サンマーク出版 (1995年6月5日発売)
3.26
  • (17)
  • (32)
  • (102)
  • (9)
  • (7)
本棚登録 : 611
感想 : 48
5

この本は、出版当時、賛否両論でしたが、
今になって、改めて読んでみると、出版する時期が、
今の時期だったら、多くの人が肯定的に受け止めていると思います。
20年前は、「とんでも本」でしたが、今は、「普通の本」になっているからです。

春山氏は、この著作で、食事、運動、瞑想の重要性を語っています。
そして、それらを包括する上でのプラス発想が非常に良いと。
食事は、少食、運動は、ウォーキング、瞑想は、マインドフルネスと、
私達の今の社会で、それらを行うことが、「良い事」として、常識となっています。

また、氏は、ストレスを受けると、ノルアドレナリンという物質が脳から出て、
その毒性に注目しています。今では、ストレスが、
うつ病や精神疾患の原因の一つであるということは常識になっています。

先見の明があるとは、このことだと思います。
この20年で、日本は、人口減少社会になり、高齢化、少子化が進み、
経済の活力も90年代と比べて見る影もありません。
社会保障費は増加の一途を辿っています。

こういった日本社会の変化の中で、人は不安になります。
自信を失っている大人は少なく、安易な快楽にふけています。
また若者の7割は将来に不安を抱き、自分に自信がないという統計結果があります。

その中で、自分を「肯定的」に捉えることは非常に大切です。
その手段として、少食やウォーキング、マインドフルネスが、
自身の肯定感を上げるモノならば、是非、習慣にするべきだと思います。

この著作の情報は一部、旧くなっていますが、
今改めて読んでも、非常に参考になると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年11月5日
読了日 : 2017年11月5日
本棚登録日 : 2017年11月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする