伯爵と妖精 愛しき人へ十二夜の祈りを (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2010年4月27日発売)
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本棚登録 : 425
感想 : 40
5

エドガーの幼少期、まだシルヴァンフォード家の子息だったころの掌編や、新婚ほやほやのふたりの短編。

辛い過去から目を背けなかったから、見えてくる光がある。
好きなのは、エドガーとポールの出会いの掌編。
それからやはり、表題作の短篇。
ケルピーいいヤツだよね。
「ちっ」とか舌打ちしながら、それでもリディアの幸せを願っちゃう悪しき妖精(笑)
(十二夜のケーキって、ガレット・デ・ロワと同じ?)
見事ソラマメを引き当てたエドガーのお願いごとは、人を愛するということそのものだと。

プリンスや予言者との対決もこれからで、本編は未だ先行き不透明だけれど、そこから離れたふたりの日常はとても穏やかで幸せそうだから。
ふたりの未来は、明るいに決まってる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年11月7日
読了日 : 2013年11月7日
本棚登録日 : 2013年11月5日

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