なにやらいわくありげな愛妾が出現してハラハラしていた私。
だって何か裏がありそうなんだもの!
「ウォルー!ダメよー!逃げてーー!」
イヴンじゃないけど、声が届くならこんなふうに叫びたかった。
まぁ私はオトナなので声には出さず心の中でだけ「うががが」と悶えていたのだけれど。
ただそれが、概ねイブンの誤解であって良かった。
庭で土いじりをしている未亡人は、とてもじゃないが悪人に見えなかった。もっと大きな黒幕に利用されていただけで。
イヴンの誤解も解け、ウォルがウォルだからこそ、彼女は彼の元を去ったと。
ああ、罪深いなぁ、ウォル。
おおらかで大きくて、それでいて、単細胞ではない。奥行きがありすぎて、一般的な女性では、不安にもなるよね、うんうん。
だからこそ、私はウォルが好きなのだけれど。
近くにこんなひといたら、何があっても捕まえちゃうかも。
話は脱線しまくったけれど、
なんと養女に迎えたはずのリィを!
位の高い人々の間では往々にしてそういうことはあるらしく、
まぁ、でも、相手がリィなら諦めるしかないか……
というわけで、らぶろまんすの巻でした、ごちそうさまでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年5月30日
- 読了日 : 2013年5月30日
- 本棚登録日 : 2013年5月30日
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