久しぶりに、面白い物語に出会えた気がします!
手にしたきっかけは、高田郁さんの推薦文のかかれた帯。平谷美樹さんは、はじめましての作家さんです。
戯作者志願の金魚(きんとと)と、戯作で食べていくのがおっつかっつの、けっこうイケメン本能寺無念のいいコンビが、江戸で起こる不思議を気持ちよく解決していきます。
あと、元御庭乃者(忍びとして情報収集をしていた)北野貫兵衛がいい仕事してます。このご仁もけっこう好きかも。とにかく主要人物のキャラがどれもいいです。
金魚の過去には苦しくなるけれど、それを蹴り飛ばすほどの賢さや洞察力の鋭さとさばさばした性格が、とても好ましく、すべてを応援したくなります。
快刀乱麻を断つごとくの謎解きに、わくわくが止まりません。誰も死なないのもいい。近頃、バッサバッサと斬ってく物を読んでますので、いい清涼剤になりました。
また、江戸時代の出版事情を押し付けがましくない程度で教えてくれるところも、こちらの知識欲をほどよく満たしてくれて嬉しいポイント。
続きも読みます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年10月6日
- 読了日 : 2019年10月6日
- 本棚登録日 : 2019年10月2日
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