マーケティング・サイエンスにおける基礎的な内容を網羅的に解説している(のだと思う)。マーケティング・サイエンスはこれまで馴染みのない分野だったが、この本を読んでみて、マーケティング・サイエンスは比較的定性的な理論が多い既存のマーケティング論を数理モデルを用いて表した分野である、という印象を受けた。個人的には、経済理論とは似ているが少し特徴が違っていたりして、そういう差異が面白く感じた。
特に印象的だったのが、様々なマーケティングの事象に対して数理モデルが展開されているが、どれもその現象を表しているというより、まずマーケティング論という既存の定性的な理論があり、それらを起点としてそれらを表すように数理モデルが描かれているという点である。こういう点において、ビジネスにおけるマーケティング・サイエンスも、やはりまずはマーケティング理論の理解が必要不可欠だと感じ、自分の仕事に役立てられそうだと感じた。
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- 感想投稿日 : 2016年4月26日
- 読了日 : 2016年4月26日
- 本棚登録日 : 2016年4月26日
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