基本統計学 第3版

著者 :
  • 有斐閣 (1999年3月1日発売)
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本棚登録 : 118
感想 : 6
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本書は非常に丁寧に書かれていると言っても過言ではなかった。統計学の本は通常、いきなり飛躍したりして読者を困惑させることがしばしば見受けられるが、本書にはそのようなことはあまりなく、むしろ章ごとの関係性を常に持たせつつ話を展開しているので、そういった意味でとても親切な本である。
あとなにより豊富な例題が読者の直観に訴えかけ理解を促進させており、無味乾燥な数式の羅列になりがちな統計学に潤いを与えるのが本書であると言える。逆に直観的な説明が首尾一貫して良いため、数式をおろそかにしかねない。しかしながら、まずは直観的理解を促すことが大事だと思うし、そういった意味で本書は意義あるものであると言える。直観的理解が出来た上で、次に数式の意味を理解して行けば良いのだと思う。
ただ一点、どこの数式が大事でどこの数式は大して重要ではないか、それの区別をしてほしかったな、というのはある。しかしながらそれは本書に限ったわけではないと思うし、贅沢な要望かもしれないので、本書の内容には概ね満足である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年12月25日
読了日 : 2011年12月25日
本棚登録日 : 2011年9月25日

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