新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版 (2011年10月6日発売)
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感想 : 30
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もともと政治には興味がない。
右翼、左翼の意味も分からない。
韓国に対して、なぜ一部の人が噛みつくのか意味不明

とはいえ、さすがにいつまでも無視するわけには
いかないだろうと、少しでも勉強しようと、なぜか
この本を手に取った。

結論から言うと「予備知識無しでは意味不明」だった
最大の問題は、この本で語られる「ナショナリズム」
とは、何なのかがさっぱり分からなかったということだ。
著者にとっては明確に存在しているのは確かで、
「それ」に対して非常に攻撃的ではある。しかし
「何」に攻撃しているのか、予備知識がないと
さっぱり分からない。

でも、困ったことに面白いのだ。
そういう困った本である

メモ)
・自分たちの利権を奪う存在、日本の責任ばかりを
 騒ぎ立て、保証金を奪う外国人というイメージ
 若者の被害者意識がナショナリズムへ駆り立てる
・日本人というアイデンティティ。それだけで
 自分が認められるという感覚。社会から除外された
 存在でないという安心感。それに飛びつく
・日本の若者の右傾化。単純否定しても抑えれない
 原因をおさえなければならない
・リベラル知識人は政治よりも道徳に重きを置いている
 ただ他者を抑圧することはよくない、という理由で
 ナショナリズムを否定している。分析していない
・言語の共通性がネーションの基盤
・国家とは何か。国境をなくすことが本当によいのか
 それは可能なのか。国家廃絶は国家反復につながる
・国家なき社会。強制的な権力はなくなるかもしれない
 だが内面同質化の凄まじい圧力が生まれる
 それは宗教に近いものがある。問題はそれを
 受けいることができない人々だ。どうなるか
・いま、世界規模で世界を支配しているのは「資本g
 主義」という装置だ。多国籍がこれに従う
・産業社会が人々の同質化を促す
 様々な仕事へ移る(利益が得られる)
 そのための技術を学ぶ(学校)
 国の利益。軍隊も同じこと


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想・哲学
感想投稿日 : 2017年5月13日
読了日 : 2017年5月13日
本棚登録日 : 2017年5月13日

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