ヒップ・ホップの世界には一般世界とは異なるヒップ・ホップのルールがあり、たとえばラップバトルで「刺す」と言ったら本当に実行しないとフェイクとされてしまうため、本当に刺さなければならないなどあまりに実直すぎるルールであった。ハードコアの人たちが「菜食主義」と言ったら本当に肉類を口にしなくなるような、音楽には人を生真面目にさせるものが時折ある。そのルールに従っていれば観葉植物などによるストリートビジネスも現行法とは関係なくOKなようだった。
日本版『ストレイ・アウタ・コンプトン』みたいな映画にして欲しい内容だった。今もビジネスに携わっている人がいるだろうに話して大丈夫なのか心配になった。
以前、ZEEBRAさんがドラゴン・アッシュの古谷さんをディスった際に「かわいそうだなあ」と思ったものだが、それはヒップ・ホップの世界ではありであったことが、なんとなく分かった。
先日まで3年間借りていた高田馬場のアパートの近くにこのような物騒な世界が展開していたとはと驚いた。
宇多丸さんやダースレイダーさんといった男の墓場プロの人が登場するのだが、オレが知っているのとは違うどんな顔でMC漢さんと接しているのだろう。LL COOL J太郎を久しぶりに聴きたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション・エッセイ・評論など
- 感想投稿日 : 2018年6月25日
- 読了日 : 2018年6月25日
- 本棚登録日 : 2018年6月25日
みんなの感想をみる