種の起源 (下) (光文社古典新訳文庫 Dタ 1-2)

  • 光文社 (2009年12月20日発売)
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「種の起源」を読むと進化論の発表に際してダーウィンがどれほど慎重だったか窺える。宗教家やナチュラリストからの想定反論に対してあらゆる視点から検証し論理武装した結果、学者から一般読者に至るまで広く遍く多大な影響を与える一冊となったといえる。地質学や地域分布も面白いが、特にシンクロニシティに触れている点は革新的な着眼点だと思う。

歴史的名著は、エッセンスを知っていても、実際に読むことが新しい着想を得られるものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術/思想
感想投稿日 : 2021年8月10日
読了日 : 2021年8月10日
本棚登録日 : 2021年8月4日

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