2012〜13年に「オール讀物」に連載された10話の単行本化で、シリーズ14巻目。
いつものとおり、晴明が笛の名手源雅博と世の不思議について語り、問題を抱える人の頼みでその問題を解決するわけだが、マンネリに陥らず、軽くて楽しい。
今回心惹かれたのは、年に一度竹生島の弁財天が琵琶湖北岸の泣沢神社の女神に会いに湖上の月に道を通うのを助ける「月の路」、時が満ちて今年最初に生まれる子らが雅博の笛の音で生まれたいと懇望していると言われて、雅博が雲の上で吹くときらきらと生まれていく「首を傾ける女」。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジーノベル
- 感想投稿日 : 2016年9月28日
- 読了日 : 2016年9月28日
- 本棚登録日 : 2016年9月28日
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