いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記)

著者 :
  • 東京創元社 (2013年11月28日発売)
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感想 : 66
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2010〜12年に「ミステリーズ!」に掲載された8章の単行本化でシリーズ第2作。
前作と違って1冊で一つの事件が完結している。

 中等部3年の滝本望の祖母で神楽坂のお蔦さんが、サッカー部の1年生金森有斗の家族が居間に血だまりを残して行方不明になった事件を解決する。
 望は有斗を家に同居させ、美味しい料理を作って励まし、マスコミや怪しい人物、心ない生徒たちの放言から守る。
 お蔦さんは、しだいに背景に闇金融と20年前の山梨の事件が関わっていることを見抜き、闇金の親玉とも対決するが、意外な人物が関わっていることが分かって急転回する。

「迷惑をかけてかけられて、人ってのはそれであたりまえなんだ。」というお蔦さんの言葉はあたたかい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2016年12月23日
読了日 : 2016年12月23日
本棚登録日 : 2016年12月23日

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