おばあさんの しんぶん

  • 講談社 (2015年7月22日発売)
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戦争で大阪から出雲へ疎開したてつおの家族は、父を亡くし、母が三人の子どもたちを抱えていた。(絵本で見てとれる)生活が苦しいなか、小学5年生のてつおは新聞配達をする事にした。みはらのおじいさんが、夕方、新聞を読んでいいと言ってくれて、それも毎日楽しみにしていた。てつおは毎日新聞を配達した。三原おじいさんが亡くなっても、おばあさんがてつおに新聞を読ませてくれた。夕方でも、きれいな新聞。
おばあさんも亡くなってから知ったのは、おばあさんは字が読めなかったこと。おばあさんは、てつおが喜んで新聞を読む姿をみるのを楽しみに、新聞を取り続けてくれたのだ。「しっかり勉強して、えらい人になるんだよ」と。

作者は東大法学部を卒業後、証券マンなどを経て、出雲市長となり、国会議員になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2016年12月17日
読了日 : 2016年12月17日
本棚登録日 : 2016年12月17日

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