ケータイくんとフジワラさん (創作児童読物)

著者 :
  • 小学館 (2017年4月26日発売)
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感想 : 5
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ケータイくんは電気屋さんのショーケースの端っこにいました。スマホや新しい機種が続々と出てくるたびに端に追いやられ、店で一番の売れ残りなのだ。
そこにお爺さんが現れた。
店長さんに「はじめまして。フジワラといいます」と自己紹介し、孫が作ってくれた自分マスコットをストラップとして付けるために携帯電話を買うという。
ショーケースの中のスマホくんやみんなは嫌がったが、買われていったケータイくん。

はじめはお仏壇の前に置かれ、埃をはらってもらうだけの毎日。部屋の仲間たちはフジワラさんに買われてラッキーだ、大切にしてもらえると言われた。そのうち孫のりこちゃんとお母さんの文子さんが来るようになって、孫のあつやの友だちの自転車を直してあげたことから、なんでも修理屋さんをはじめることになり・・・

電話さえも家になかったフジワラさん。奥さんが亡くなってからも、きちんと掃除、家事をして丁寧に生きていた。ただ、こなすだけの毎日。
ケータイくんがきてからフジワラさんの毎日が少しづつ変わる。

ほっこり心あたたまる話

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月2日
読了日 : 2018年9月2日
本棚登録日 : 2018年9月2日

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