高校の昆虫部の物語。
クラスでだれともつるまない、地味でネットおたくな俺・小栗颯太郎(高1D組)は、昼休みは一人中庭で弁当を食べている。ある時、手塚蛍(1年A組)が話しかけてくる。
昆虫が好きなら、昆虫部に来ない?一人じゃない、仲間がいるから、と。
人生は退屈だけど、なにかを期待して、放課後、颯太郎は部室である第二生物室へと向かった。
3年の先輩が引退して、部員は二名。
同じ1Dで いじめられっこの五十嵐航平。メガネでひ弱なイメージだが、昆虫が大好きで、知識がすごい現・部長。
そして手塚蛍。
入部するつもりはないと言いつつ、昆虫も嫌いだが、なんとなく昆虫部に顔をだすようになった颯太郎。
文化祭での出し物を昆虫標本の展示だけでなく、他のクラブにも協力をしてもらい、体育館を広くつかってのインセクトパークを企画した。
はじめは反対していた 他のクラブの上級生たちだが、
航平の昆虫に対する情熱や、面白そうかもという意見に、他のクラブを巻き込んでの文化祭準備がはじまる。
自分には何もない、毎日もつまらない、と思っていた颯太郎。
クラスでかるいイジメを受けていた航平は、昆虫部の活動を通すうちに、だんだん変わって行く。
二人のほのかな恋の相手だった蛍は、ラストでどんでんがえし?だが、
まあ そんなものかと。
途中に入り込んでくる昆虫ネタも楽しい青春小説。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA・大人の文学
- 感想投稿日 : 2013年5月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年5月12日
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