タンパク質の一生: 生命活動の舞台裏 (岩波新書 新赤版 1139)

著者 :
  • 岩波書店 (2008年6月20日発売)
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感想 : 46
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 タイトルの通りタンパク質の生成から廃棄までをわかりやすく説明している。特に分子シャペロンと呼ばれる、タンパク質の折り畳みなど正常なタンパク質を生成するのに不可欠な物質に重点を置いた説明が多かった。説明の省略が多いような気もしたが、おそらくこれ以上の説明をしようとすると専門的になりすぎて一般向けの範疇を越えてしまうのだろうと思う。それぐらいにギリギリのラインで理解できる説明となっていた。最後にタンパク質の以上で発生する病気について触れていたが、プリオン病(BSE)がなぜ恐ろしいのか、つまり異常プリオンを取り込むだけで連鎖的に正常なプリオンに異常が起きてしまう、ということがわかりやすく説明されていた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2013年3月21日
読了日 : 2013年3月21日
本棚登録日 : 2013年3月21日

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