ルネサンス文化と科学 (世界史リブレット 28)

著者 :
  • 山川出版社 (1996年10月1日発売)
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感想 : 4
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 文化と科学そのものを扱うと思っていたので、想像していた内容とは異なるが、ルネサンスで起きた変化の本質を知ることができた。主に文学での表現の違いからルネサンスという時代を見ていくことになるのだが、そこには人間というものが見て取れる。ある寓話では元々「男」と表現され人物は、ルネサンス期の再構成で名前と性格が与えられ、さらに行動の背景、心情が描かれるようになっている。また、天動説から地動説への移行期間でもあるが、頭では理解できるが心情がそれを拒否しているということを書いた自叙伝などから、価値観そのものの非常に大きな変化が起き、それを一部の人ではなく多くの人々が感じてた、まさに転換期であったことが分かる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2023年9月2日
読了日 : 2023年9月2日
本棚登録日 : 2023年9月2日

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