消えた少年 (ハヤカワ文庫 JA ア 3-4)

著者 :
  • 早川書房 (1998年6月1日発売)
3.76
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本棚登録 : 890
感想 : 85
4

自分が暮らす街を舞台にした小説だという理由で、評価にバイアスがかかるけど、面白かった。一気読み。ハードボイルドととしてもギリギリ現実感があるから、愛着のあるシリーズだから第一弾から順繰りに読んでる。
ひとりの少年の死ともうひとりの失踪を軸にした作品。舞台はポケベルがではじめた頃。その頃といまの札幌の景色を頭の中で行ったり来たりしながら、読んだ。文がこなれてきた気がする。
少年を気に入って捜査をはじめたのなら、終わり方が女教師とのシーンじゃなくて、少年とのほうがよかったかな。少年の冒険譚のラストシーンのように。
犯人が少年を殺した動機が気に入らないのでそこはマイナスポイント。ま、動機に趣味もへったくれも無いか。出張の移動中に読了。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年6月23日
読了日 : 2013年6月23日
本棚登録日 : 2013年6月23日

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