著者はワインのソムリエで有名な田崎真也さんです。「ワインのエキスパートが焼酎の本を?」と驚いた方もいらっしゃると思いますが、読んでみると中々おもしろいです。2000年に沖縄県で開催されたサミットで、ディナーの食後酒として、クース(古酒)を各国首脳にふるまったなど、いろいろと焼酎にまつわるエピソードが載っています。また、「なぜ焼酎なのか?」、「どういった経緯でお酒のエキスパートになったのか?」など、それらも垣間見ることができます。その他、「伊豆七島の焼酎」、「鹿児島の焼酎」、「奄美諸島の黒糖焼酎」、「球磨焼酎」、「宮崎の焼酎」、「大分の焼酎」、「泡盛」などの焼酎を紹介しています。特筆すべき点は、ワインのソムリエらしいテイスティングの表現方法です。読んでいると、まだ飲んだことのない焼酎ですが、思わずニヤリとしてしまう程、想像を書き立てられる表現で紹介しています。また、料理との相性を考えた飲み方も、田崎さんなりに伝授しています。焼酎の入門書として購読するのも良いかなと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本酒・焼酎
- 感想投稿日 : 2006年10月24日
- 読了日 : 2010年12月4日
- 本棚登録日 : 2006年10月24日
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