大好きな吉行理恵さんのこちらの本、再読
お兄さんやお姉さんやお母さん(そしてお父さんも?)
のかげに隠れて
目立たないような理恵さんだけれど、
実際エッセイや小説の内容も
しんみりとしているけれど。
読み終わるとしみじみ、大事に大事に読みたい本です。
猫のお話が多いんだ、と言うかほぼ猫のお話だ。
超犬派の私からみても猫も良いものかもしれぬと感じる。
体も弱く、誰かに会えば傷つくから、傷つけるから、と言う理由で
ひっそりと暮らす理恵さん。
繊細な分、辛辣で的を射た言葉を言ってしまうのかな?と想像。
そこに淳之介さんの文が載っている。
「十四歳ごろも生意気、というか、
大人が本気で腹を立てるようなことばかり言うので、
毎日のように喧嘩していた。
三十近い男が、十五歳年下の妹に、
本気で腹を立てているのにふと気付いて、
滑稽な気分になるときがあった。」
を読んで
私の想像は間違っていないような気がしている。
理恵さんを見守る、そして理恵さんが大事にしている家族や
お友達の話が素敵だ。
姉の和子さんが入院した時頑張る理恵さん、
面白く、その後、涙。
読み終わって、私は私の希望を叶えてあげているかな?
と振り返る。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
大のお気に入り
- 感想投稿日 : 2012年11月16日
- 読了日 : 2012年11月16日
- 本棚登録日 : 2009年11月4日
みんなの感想をみる