私は不死鳥を見た

  • みすず書房 (1998年6月25日発売)
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感想 : 5

メイ・サートンの25歳までの回想録。

演劇に魅了され、女優になることを夢見て
情熱を傾けるメイさんに、
あまり自己表現を得意としない私は
憧れはもちろんあるけれど、
大きな隔たりを感じてしまった。

女優になることを両親は反対するのだけれど、
それはその夢がメイさんの為にならないのではないか?
と、娘の幸せを考える親心から、

でもいつしか頑張れと背中を押して応援してくれるところ、
とても物静かな感じだけれどしみじみと嬉しかった。

また、特別な教育方法の学校へ通うところが
とても興味深かった。

また、厳しくも優しい先生にエイプリールフールに
いたずらするエピソードは
皆の大笑いが聞こえてくるようで
とても楽しかった。

メイさん自身は劇団の経営には行き詰まり、
挫折を味わうけれど
作家としての才能を発揮していくようになる。

すごく感情豊かな女性と言う印象を受けるんだけど、
筆致が落ち着いていて、
だから余計に心に沁み込んでくる気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: メイ・サートン
感想投稿日 : 2016年12月11日
読了日 : 2016年12月11日
本棚登録日 : 2016年12月11日

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