メイ・サートンの25歳までの回想録。
演劇に魅了され、女優になることを夢見て
情熱を傾けるメイさんに、
あまり自己表現を得意としない私は
憧れはもちろんあるけれど、
大きな隔たりを感じてしまった。
女優になることを両親は反対するのだけれど、
それはその夢がメイさんの為にならないのではないか?
と、娘の幸せを考える親心から、
でもいつしか頑張れと背中を押して応援してくれるところ、
とても物静かな感じだけれどしみじみと嬉しかった。
また、特別な教育方法の学校へ通うところが
とても興味深かった。
また、厳しくも優しい先生にエイプリールフールに
いたずらするエピソードは
皆の大笑いが聞こえてくるようで
とても楽しかった。
メイさん自身は劇団の経営には行き詰まり、
挫折を味わうけれど
作家としての才能を発揮していくようになる。
すごく感情豊かな女性と言う印象を受けるんだけど、
筆致が落ち着いていて、
だから余計に心に沁み込んでくる気がした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
メイ・サートン
- 感想投稿日 : 2016年12月11日
- 読了日 : 2016年12月11日
- 本棚登録日 : 2016年12月11日
みんなの感想をみる