日本のマスメディアは「報道」ではなく、「広報」である。しかも、広く報じられるのは、記者クラブに代表される既得権益を土台として生まれてくる。そういったことをかなり具体的な事例をもって暴いています。特に、鉢呂大臣の一件と、原発事故の際に三つの国際機関からの要請を拒否したことで世界から不信の目で見られているという事実は驚きでした。これを情報操作以外の何というのか。ここまで成り下がった日本メディアを、統制が厳しい中でも真実を伝える姿勢を示し始めた中国メディアと対比して一蹴していますが、その通りだと思いました。
本書を読んで、名前を聞いただけで拒否反応を示してしまう政治家の方々のイメージが、メディアによって作られたものだとしたら?と考えてしまった。皮肉なことだが、本書も含めて情報を額面通りに捉えることの恐ろしさを学びました。
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カテゴリ:
マスコミ
- 感想投稿日 : 2013年1月6日
- 読了日 : 2013年1月5日
- 本棚登録日 : 2013年1月5日
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