これで、おしまい

  • 河出書房新社 (1996年5月1日発売)
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感想 : 4
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亡くなる直前の記録。おもに最後の恋人ヤン・アンドレアに関わるもの。
デュラスの短い言葉たちは、意味深すぎて、分からなくて、だからいつも思考の深く深くへと降りていってしまう。
あんまり説明してくれないから困る。

もう少し、年を重ねてからまた読もうかな。
私はこの本のデュラスのように死にたいのだろうか。

・いっしょにいること、それは愛であり、死であり、話しあうこと、眠ることなのだ。
・私は書く。さあやるぞ!私は言葉というものを心得ている。その点はまかしておいて。
・やさしいというのはたいしたことじゃない。大事なのは、どこへも連れてゆかず、なにものにも導かない、ぎりぎりの思考だ。
・憎悪というのは、がんばるのに役立つ
・空(くう)の空なるかな。万事(みな)空にして、風を追うが如し(旧約聖書 伝道の書 第一章)

何度か登場する、最後の聖書の言葉が気になった。調べてみる。

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カテゴリ: ほん
感想投稿日 : 2009年8月13日
本棚登録日 : 2009年8月13日

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