ジャケ買いで久々の当たり。
木霊が人に恋し嫁ぐ村という設定がいい。異種婚姻譚ではあるけれど、物語の世界ではそれは決して異常事態ではなく、珍しいけれどしばしばあることと、として受け入れられている。人と木霊との間の子孫が持つささやかな能力も差別の対象ではなく、ちょっと便利な能力程度の認識でしかない。でも、自然と人間の共存というものともちょっと違う。この微妙な距離の掴み方が非常にいい効果を出している。
物語は、100年以上夫を待ち続ける木霊の”ほおずき”と、その5代先の子孫とを中心に進んでいく。第1巻はラストで唐突に3年の歳月が流れて終わる。第2巻がどういう展開になるのかかなり楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2011年10月31日
- 読了日 : 2011年10月31日
- 本棚登録日 : 2011年10月31日
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