とにかく素晴らしい本。
これまでは、人の手がかかっていない山林は荒れてしまう、適切な手入れがどうしても必要だ、と聞いてました。ちがうかも。
ひとが他の生物と違うところは、文字を持って、知識を他のひとや後世に残せること、と思っていた。ちがうかも。
植物には脳がないから感じない、考えていない・・・これもちがう。
寒い冬に、暖かい日がたまたま何日か ”続いた" とき、それがどれだけ続いたか、を考えて春なのか、冬なのかの判断をしている。そう。間違うこともあるけれど、"続いた" ことを覚えている。
植物は記憶することができている。
脳じゃなくてもいいんですね。考えるところ、それは菌糸と一緒に作り上げたインターネットだ、と言っている。
範囲も、時間も、そのスケールがひとの想像を超えている。
ひとを基準に考えてはだめですね。
動物は目や耳で感じ、すぐに判断しているけれど、樹木はそうではない。1年、10年、100年単位で環境を捉え、記憶し、判断し、そして移動している。木が移動するわけない、と思っていたけれど、樹木は個ではなくて森〈菌糸・微生物を含めて)でひとつ。森は移動している。大きな、そして偉大な存在だ。
海岸から大陸の内側まで、”手付かずの” 森林を残さないといけない。今の私たちにすべきことは、まずここから。私たちは大量消費・経済発展よりも、何よりも子孫に大事な環境を残すことが大事。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
生物
- 感想投稿日 : 2020年6月8日
- 読了日 : 2020年6月8日
- 本棚登録日 : 2020年6月4日
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コメント 6件
しずくさんのコメント
2023/08/17
辛4さんのコメント
2023/08/17
辛4さんのコメント
2023/08/17
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2023/08/18
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2023/08/19
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2023/08/20