モリのアサガオ 7―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社 (2007年7月3日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 21
5

心の深い深いところからこみ上げてくるものがありました。

一言“感動”という言葉では終わらせられない重い作品だと思います。

まだまだ人生経験の浅い私なので、今まで様々な漫画や小説などに触れてきても「考えさせられる作品」という言葉を簡単に使ってはいけないと思ってきました。
でもこの作品は、読者も一緒に考えなくてはならないと本気で思わせてくれました。
こんなにも一つのテーマについて自分の意見というものを考えさせられたのは初めてです。

正直、読み終わった今でも死刑はあるべきなのか否か、解決策は無いものか、色んな事が自分の心の中に残っています。


覚悟を決めた渡瀬が「生まれ変わったら一緒に野球をしたい」という言葉から手の震えが止まりませんでした。

郷田さんの絵はとても特徴的で、でも人それぞれの細かい表情作りがとても上手だと思いました。
郷田さんの作品を読んだのは、これが初めてだったのですが他の作品も読んでみたくなった。

私はこの作品と出会えて本当に良かったと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年10月12日
読了日 : 2011年10月12日
本棚登録日 : 2011年10月12日

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