特に殷代の占い<卜>から始まる漢字の表意文字の起源。当時の人たちの生活、考えを具体的に示しており、興味深いものです。いかに殷代の人たちが神、死、生、魔などを恐れていたか、その痕跡が多くの文字に残されている。「犬」の入った文字、献、哭、器、伏・・これらがイヌを牲として捧げたことから生まれ、聖なる意味を持つ言葉であったなど、驚きでした。その他漢字の中に度々登場する「口」「彦」「皿」などの意味もやはり宗教的。しかし、やや難しいことが続き過ぎ、疲れる本ではありました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本語
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2000年1月14日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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