昨年の閣議決定により、「集団的自衛権行使による自衛隊の海外派遣は遠のいた!?」その背後にあって公明党・創価学会の貢献があった。とのクリスチャン著者の実に楽しい逆説論証。「何?」と思わずびっくりするが、確かにこの説明で論証できている!著者は違う宗教ではあるが、創価学会には非常に公平な立場で評価しているように思われる。日蓮と同様に此岸の現実と向き合って解決していこうという姿勢はカルヴァニズムと共通しているからだろう。王仏冥合という考え方が、日蓮正宗から破門された学会ではあり得ないため、政教分離をここまで強調する必要がない!とまで。しかし池田大作氏そのものが、学会の秘儀だという説明であり、理解できるものの、学会は何を信じる宗教なのかが分からなくなってきた。学会が初代・牧口常三郎の獄死を象徴としている以上、平和主義は彼らの存在意義そのものだということは良く理解できた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代社会
- 感想投稿日 : 2015年1月9日
- 読了日 : 2015年1月8日
- 本棚登録日 : 2014年12月31日
みんなの感想をみる