9世紀の謎の応天門の炎上。これにより伴善男大納言が失脚し、藤原氏が地位を固めたと言われるが、この絵巻は12世紀後半に約400年後に説話を基にして書かれたという。この中に登場する源信、藤原良房、基継、良相そして伴善男等の浮沈がドラマティックに描かれている素晴らしい作品ですが、盗み聞きをしている謎の人物は誰なのか?(この5名の誰か?)などと興味深い論争が70年も続いているそうで、それの解き明かしが楽しい推理です。スタジオ・ジブリの高畑勲監督も著述、絶賛しているそうです。確かに通じるところがありそうです。
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2002年8月29日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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